トレーニング から ラーニング へ なぜ,e-ラーニングか e-ラーニングの必要条件

トレーニング から ラーニング へ  From training to learning
   従来は,新しい知識・技術を教育するとなると,トレーニング という言葉がよく使われてきました。それは,決められた教科を決められた時間で学び身に付ける,といった画一的でかつ受身的な教育でした。
 しかし,最近では,個人の自主性を尊重した ラーニング(学習:learning)に変化してきています。ラーニング には,自ら知識などを獲得する,という能動的な意味合いがあります。
 ラーニング とは,仕事を遂行するためのスキルや知識を身に付けるためのプロセスです。これからは,新しい問題を,その場でリアルタイムで解決していく能力が求められています。それには,日ごろから独力で学習する習慣 を身に付けることが肝要です。

なぜ,e-ラーニングか?  Why e-Learning?
   インターネットの普及に伴って,web ベースの学習方式が生まれました。近年の「e-ばやり」と,上記の 理由からそれを e-ラーニング と呼び,それを利用すると次のような利点が得られます。
 
教育コストと
   時間の削減
Low cost,
   less time

 自社内の教育をe-ラーニングに置き換えた場合,教育施設の維持・管理,コースの 開発と実施のためのコストを削減することができます。あるいは,社外の教育コー スを受講する場合に必要な通学の時間と旅費を,削減することができます。
 また,教育を受けるために席を外している間に,顧客から質問や引き合いが飛び込 んできた場合には,ビジネス上の機会を損失することになります。e-ラーニングを 活用すれば,こうした時間とコストを削減し, 機会損失を避けることができます。

マイペース学習
My pace leaning

 人はそれぞれ学習のペースが異なります。e-ラーニングでは,自分のペース で学習することができます。
 また,人に教えてもらうのではなく,自分で意を 決して学習するので,自律心の向上,さらに集中力,思考力の向上をも養う ことができます。

いつでも,どこでも
Anytime, anywhere

 インターネットへ接続できるパソコンさえあれば,いつでも,どこでも 学習できます。ITを学習するためにITを使わない手はありません。

ジャストインタイム
   トレーニング
Just-in-Time training

 仕事で新しいスキルが必要になったら,直ぐに学習を開始できるので,学習と 仕事のサイクルを連動させることができます。
 従来のように,必要とするコースが開催されるまで待つことはありません。

スケーラブル
Scalable

 学習者が増えても,コースの種類が増えても,それは学習サーバの中だけ のこと。学習者のデスクトップが学習サーバに接続できさえすれば,直ぐに 学習できます。
 教材を印刷したり,教室や機材を準備する必要はありません。

 

【ただし,e-ラーニングが全ての教育を置き換えられるわけではありません。対面指導が必要な教科は, 当然,従来どおり人間が教えなければなりません。】

■□■ ピーター・ドラッカー氏 (クラレモント大学院大学・名誉教授) いわく:■□■

 「21世紀の最初の30年は,学習と知識テクノロジーの時代である。」

 「今から30年後には,大きな大学は遺跡となるであろう。高価な授業料を払うようでは,大学は生き残れ ない...通信衛星や双方向ビデオを使えば,どこにいても格安で授業を受けることができる。校舎は必要 なくなる。」


e-ラーニングの必要条件  Requirements of e-Learning
   e-ラーニングの教材の表示方式には,特に標準がありません。各社各様なスタイルで,学習教材を提示 しています。なかには,色がどぎついもの,退屈なものも多くあります。次の条件を満たしてこそ,優れた  e-ラーニングといえます。
 
目にやさしい画面

 バックグラウンドと文字のコントラストが強すぎると,学習コンテンツが薄れてしまう上に,長時間 画面を見ていると目が疲れる。ほどほどの色合いであること。

アニメはほどほどに

 e-ラーニングは,アニメビデオや映画とは異なる。学習者の頭の中に知識ネットワークを形成 することが目的である。知識に関係しない装飾過剰(余計なアニメやが多い)であると,それに 気を取られて学習に身が入らない。

音声の講義

 きれいな声をしたナレータが台本を読んでいる講義では,心は伝わらない。ある道のプロを育成するには,その道のプロの講義でなければならない。
 テレビの料理番組でも,料理の達人が教えている。

IDの適用

 インストラクショナル・デザイン(ID)に則って,教育ゴールに対する知識分析を行って設計されたコースであること。

学習者とのインタ
ラクション

 受身で画面を見て,音声を聞いて,ページをめくるだけでは学習者は飽きてしまう。少なくとも 5ページに1回は学習者に行動を促すか,思考させることが必要である。

学習能力の向上

 生涯学習の時代である。他人に頼ることなく,物事を独習できて,自律心と集中力を養うことが できるようなコースであること。

学習者のレベルに
応じて

 十人十色。人によって予備知識は異なる。得意,不得意もある。知らない知識,不得意なスキル を学習することが,学習者の目的である。
 そのためには,単純な線形型学習ではなく,個人に合 わせた動的学習システムであること。

安い受講料

 新しいテクノロジーは,常に製品の交代と価格破壊をもたらす。LPレコードは音楽CDによって 姿を消した。映画ビデオは,DVDによって消え去ろうとしている。
 e-ラーニングも同様である。e-ラーニングコースの受講料は,教室コースのそれの5分の1以下,また同種の専門書の5倍以下であるべきである。

 

インストラクショナル・デザイン instructional design (ID)
 学習者のパフォーマンスを向上させることを目的として,教育プロセスを効果的に計画, 開発,評価,管理するためのシステム的方法論。

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